〔178〕笈ヶ岳 (1,841m)
2009年05月09日
連鎖反応
大日ヶ岳に登った時に栃木からのハイカー、伊東さんから前日に”笈ヶ岳”に登ったと聞かされ、
それを同じく大日ヶ岳で出会った滋賀からのハイカー、山崎さんに話したところ、山崎さんは早速、
登頂され、写真とレポートを送ってくれた。自分には登頂は無理と決めていた”笈ヶ岳”ではあるが、
この二人のレポートを聞いて俄然、登りたくなった。でも現時点では残雪が少なくなり藪扱きが酷いらしい。
石川県白山市
標高差:1,230m
ウィキペディアより
笈ヶ岳(おいずるがたけ)は、石川県、富山県、岐阜県の3県にまたがる標高1,841mの山。
両白山地の北側に属する。修験道の山として、泰澄上人が開いた。古くは、笈摺岳と記されていた。
三等三角点が設置されている。明確な登山道ない。 藪山で夏の登頂は極めて困難で、
積雪期の限られた期間のみ登頂が可能である。
栃木の伊東さんからのレポート 05/09登頂
今回の笈ヶ岳は白山自然保護センターからジライ谷を登りましたが、これが唯一日帰り可能なコースです。
急坂と藪と急傾斜の雪面および素晴らしい展望があり、それを乗り越えた登頂者には奇妙な連帯感が生まれます。
登り5時間42分。下り4時間35分トータル10時間55分(休憩含む)でした。
滋賀の山崎さんのレポート 05/15登頂
昨日15日(金)笈が岳に登ってきましたよ。休み前の忙しい平日に仕事ほったらかして藪山登っていた変わり者(世間感覚)はさすがに僕ひとりだけでした。
コースは中宮温泉のある白山自然保護センターに車を止め、そこからシリタカ谷の東尾根にとりつき、冬瓜山、シリタカ、笈が岳までのピストンでした。
朝6時に登山口を出発し、山頂ではあまりに展望がよいので暢気に2時間も過ごしてしまい、登山口に到着したのが夕方6時と遅くなってしまいました。頂上では、大気が澄んでいたため、南に白山の大展望、東は北アルプス剱、立山、薬師 槍、穂高がくっきり見渡せました。
さて、登山道の状況ですが、登山口から冬瓜山までは坂は急ですが、雪もなく、登山道がしっかりついているので、コレと言った難もなく登れました。ところが、そこから先が頼みの残雪の絨毯がところどころで途切れてしまっている上、登山道がついてないところが多く、断続的に藪との悪戦苦闘を強いられました。藪は背丈くらいの立ち木と蔓と笹で、密集度は高く、それを押し分けて進む感じです。特に頂上付近の尾根に辿りつく斜面では、急な勾配を藪枝の反発押し切って登っていったので、かなり体力を消耗しました。尖った枝先に引っかけたのか知らぬうちに丈夫な登山用ズボンの膝部分に穴が開いていました。斜面を登りきり、山頂に繋がる尾根沿いは、吹き上げの雪が残っていましたので、比較的楽に歩けました。でも残雪の厚さも薄くなっているので、これからは無理はしない方がいいかもしれません。話には聞いていましたが、確かに残雪がないと踏破するのは、無理な山ですね。5月の中旬では遅い気がします。藪はこれから益々生い茂るのに、夏に登る人なんているのでしょうか?いくら山好きの僕でも夏は登る気は全く起きないですね。うんざりするだけです。
大日ヶ岳で会った時の伊東さん。
”大日ヶ岳”で会った時の山崎さん。
体力モリモリの風貌が印象的だった。
山崎さん提供。 登山道の無い ”笈ヶ岳”にも
山頂標識はちゃんとあるんだ。
山崎さん提供。
山崎さん提供。これが残雪の少ない藪扱き尾根?
登山道があると思ってくる人は居ないとは思うが・・・
登り時に”冬瓜山”(1,628m)から見た”笈ヶ岳”。伊東さん提供。
5時間42分にて”笈ヶ岳”(1,841m)山頂に着く。後は間近に見える白山の山並み。伊東さん提供。
”笈ヶ岳”と険しい稜線を見る、まだまだ先は長い。伊東さん提供。
下山時、”シリタカ山”(1,699m)への登り返し。 この残雪が無く
なると壮烈な藪扱きで登頂は困難となる。伊東さん提供。
おいずるがたけ